No.167 2017/07/20
やりたいことは老いてもできる

老夫婦「時間もお金もあるけれど」 若者に向けた言葉が深かった(grape)
ある老夫婦の言葉だそうです。
「学生の時はお金がなくて、やりたいことは社会人になったらやろうと思った。社会人になったらお金はあったけど時間がなくて定年後にやろうと思った。そして今は時間はあるけど身体が動かない。君は全部今やれ。」
 その老夫婦は何をやりたかったんだろう?たとえば世界旅行なら、若くてお金がない時には船やヒッチハイクでの貧乏旅行、社会人なら時間を作るために収入源の仕事を捨てるという方法があっただろう。老いてからなら、豪華クルーズの旅を利用できるだろう。そのどれもしていないから悔いているのだろうか。私だったら若い人にこう言う。
「やりたいことがあるなら、その時に可能な方法でやりなさい。ただし、やりたいことのために何かを捨てなければならないこともある。その選択は、その時最善だと決断したなら、結果がどうあれ後悔はするな。」
 私は、平凡な人がやらないような何か大きなことをやりたいという志を持っていたわけではない。でも、「やりたいこと」よりも「人のために自分ができること」を見つけてそれをやっていた結果、S25Rスパム対策方式という、我が人生最良の成果と思うものを遺すことができた(それは、あり余る時間、多額のお金、強靭な体力のどれ一つ要しないものだった)。それで良かったと思う。また、義両親と同居する二世帯住宅を建てたら妻と死別するという不運に見舞われたが、その時できる最善の選択として、引き続き義両親と助け合って生活することを決断した。義両親を見送った後、二世帯住宅は私に部屋貸しという終の仕事をもたらしてくれた。二世帯住宅という選択を後悔する気持ちを持たなかったのがよかった。私は人生に何の悔いもない。
 いつの歳にも、やりたいことはその時に可能な方法でやればよい。私は、年取って老眼になっても、細かい電子工作をやりたい時にはやっている(「老眼で趣味をあきらめるなんて」)。やりたいことをやらない言い訳を探し続けて、あるいは、やらないという(その時それが最善だと信じたはずの)選択を後悔しながら終える人生は不幸だと思う。

A certain aged couple said to a young man, "When we were students, we didn't have enough money. When we were workers, we didn't have enough time. After retirement, we don't have enough physical strength. You shall do now all what you want to do." What that couple wanted to do? If it is worldwide travel for example, young people may use ships and hitchhikes. Working people may make time abandoning their job. Aged people may use a cruise tour. Why do they regret their life? I would like to say to young people, "If you have something you want to do, do it in a way possible at the time. However, sometimes you need to abandon another thing for doing the thing you want to do. Choose the best at the time and never regret the choice."

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