No.79 2001/01/28
雷対策

 落雷で電話機やパソコンが壊れたという話を聞きます。自分の家に落雷したのでなくても、近くの落雷で発生したサージ(surge:大波の意味)という瞬間的な高電圧が電力線や電話線を伝わって入ってきて電子機器を壊すことがあるのです。
 めったにないことで、私にも経験がないことだったので、雷対策はしていませんでした。しかし、Gabacho-Net BBSに書き込みをしてくださった人に雷の被害の経験者がおられたので、私も深刻に考えるようになりました。
 私は自分のメールサーバを運用していて、メーリングリストも提供してます。ウェブを見に来てくださる人も多くなりました。事故でサイトの運用が長時間停止したら、たくさんの人に迷惑をかけてしまいます。サーバマシンにもクライアントパソコンにも予備機を用意して故障に備えているのですが、雷サージが電力線から入ってきたら、マシンが全部やられてしまうかもしれません。また、OCNエコノミーの回線から入ってくる雷サージでルータがやられたら、予備機がありません(ハードディスクのような可動部品がないルータは、長時間運転で自然に壊れることはほとんどないので、予備機を買っていないのです)。

 思い立ってパソコンショップへ行きました。選んだのは、エレコム製の「雷セーフタップ」。壁の電源コンセントに差し込む電源タップの形になっていて、中にサージ吸収素子が入っています。過大な雷サージが入った時にサージ吸収素子が壊れて次の雷サージに無防備になるのを防ぐために、中のヒューズが飛んで回路を遮断するという安全策もとられています(ヒューズが飛べば、モニターランプが消えることでそれがわかります)。電話線にも対応していて、もう一本のモジュラーコードを使って電話回線からこれを通して電話機につなぐことができるようになっています。売価1,580円。万一の被害の大きさを考えれば安いものです。
 これと0.5mのモジュラーコードとを2組買って、OCNエコノミー回線とコンピュータ類、および電話回線と電話機の雷対策を施しました。これで、直撃雷でもない限りは安全でしょう。

 さて、こうしてみると、今度はテレビやステレオが気がかりになってきます。それに、最近では電気釜や電気ポットなどいろんな電気機器にマイクロコンピュータが入っていますから、雷で壊れそうなものはたくさんあります。気になりだすときりがありません。どうしたものか…



(2001/01/30追記)
 Gabacho-Net BBSのお客様のかこやさんから、こんな製品の情報をいただきました。定価800円だそうです。

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