No.54 2000/06/14
バナーの表示に時間がかかる問題

 Gabacho-Netでは、ホームページなど何箇所かにスポンサーのバナー(垂れ幕広告)を貼り付けています。
 バナーはGabacho-Netから送り出すページの一部として表示されますから、バナーのGIF(Graphic Interchangeable Format)ファイルもGabacho-Netから送り出していると思っている人がおられるかもしれません。実は、そうではありませんでした(過去完了形)。
 Gabacho-Netから送り出すHTML(HyperText Markup Language)ファイルの中で、バナーのGIFファイルをスポンサーのサイトから取るように記述してありました。これは、スポンサーから指定された記述です。つまり、皆さんのブラウザは、HTMLファイルをGabacho-Netから取り、バナーのGIFファイルをスポンサーのサイトから取って、一つのページを組み上げていたのです。この方法は、広告付きのウェブページで普通に行われている方法です。
 この方法ならば、バナーのGIFファイルを送り出すためにGabacho-Netの回線に負荷がかかることがありません。また、スポンサー側でバナーのデザインを変更すれば、私が何もしなくても新しいデザインが読者に伝わるというメリットもあります。

 ところが、きわめて好都合と思っていたこの方法のデメリットに気付きました。たまに、バナーの表示に非常に時間がかかることがあるのです。おそらくそれは、スポンサーのサイトに負荷がかかっているからでしょう。スポンサーはたくさんのウェブページにバナーを貼ってもらっていて、それらのウェブページにアクセスするすべてのブラウザへGIFファイルを送り出しているからです。時には、スポンサーのサーバまたはそこまでの回線に不調があったとみえて、ついにGIFファイルの表示に失敗することもありました。
 このようなことが起こると、読者のインターネットエクスプローラの地球マークまたはネットスケープナビゲータの流星マークがなかなか止まらないことになります。読者は、Gabacho-Netのページのダウンロードが終わっていないものと思っていらいらしてしまうでしょう。実際、ほかのウェブページでもそういうことが起こっているのはよく見かけます。

 そこで、いっそのことバナーのGIFファイルもGabacho-Netから送り出そうと考えました。GIFファイルの大きさは10〜20kB程度で、OCNエコノミー回線が混雑していなければ1秒前後で伝送できる計算です。Gabacho-Netのサイトや回線に不調がない限りすみやかに表示が完了することを読者に対して保証できることになります。
 ただし、これはスポンサーに無断で行うべきではありません。バナーの著作権はスポンサーにあります。著作権は英語でcopyright。文字どおり「複写する権利」であって、著作者の許可なく複写物を読者に配布する権利は私にはありません。
 そこで、スポンサーに連絡をとり、バナーのコピーを改変しないこと、および、バナーの変更が通知されたか私が変更に気付いた時にはそれを反映するという条件を表明して、バナーのコピーを私のサーバに置くことの許可をもらいました。

 2000年6月13日に、Gabacho-NetからバナーのGIFファイルを送り出すように設定を変更しました。もしかしたら、高速の回線でつながっているスポンサーのサイトが好調な時に比べれば、表示の完了がわずかに遅くなったかもしれません。しかし、表示完了までの時間のばらつきが少なくなり、いつもすみやかにバナーが表示されるようになったはずです。いかがでしょうか。
 ただし、今後、予告なく元の方式に戻すこともありえます。

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