No.52 2000/06/06
パソコンの修理費は高い

 私は、自宅でのメールの読み書きやサーバのメンテナンスのためのWindowsマシンとして富士通のFMV-5133NA6/Wというノートパソコンを使っていました。1998年9月に売れ残り品を16万円ほどで買ったものです。ノート型とはいっても、重くて携帯には適さないものです。
 また、1997年10月に20万円で買った中古のパナソニックAL-N1というノートパソコンも持っていました。こちらは軽い機種なので、モバイル用として使っていました。また、FMV-5133NA6/Wの故障に備えて、メール、文書、住所録、ウェブページなどの重要なファイルをこちらにコピーしていました。
 今年(2000年)の5月、FMV-5133NA6/Wのディスプレイが突然暗くなったので、修理に出すことにしました。また、冬の間、室温が低い時に起動しない(しばらく電源を入れておいて回路が暖まってから電源を入れ直すと、あとは正常に動くけど)というトラブルもあったので、ついでに調べてくれるよう依頼しました。さらに、パソコンショップで症状を確認してもらうために内蔵電池で動かしたらすぐに電圧不足になってしまったので、電池の検査も依頼しました。

 こういう事態に備えていたのさ。AL-N1もあるから安心…と思っていたらなんと…
 使っている時に突然うんともすんとも動かなくなってしまうという事態が起こりました。2回目が起こった時、これは危ないと思いました。まだFMV-5133NA6/Wの修理ができ上がっていない。
 サーバおよびその予備機として使っているパソコンのほかに、もう一台だけありました。富士通のFMV-475NL/SというWindows 3.1時代の非力なパソコンで、ハードディスクは340MBしかないものです。急いでメールなどの特に重要なファイルをこれに送り込みました。
 その直後、AL-N1はまったく起動しなくなってしまいました。2台が同時期に故障するという、確率的には非常に低いはずのことが起こってしまったのです。しばらくは非力なFMV-475NL/Sでしのぐしかありません。

 AL-N1の修理費見積もりが先に届きました。メインボード交換で65,400円、技術料が15,120円、税込み合計84,546円。今時、もっと高性能の中古パソコンが同じくらいの値段で買えます。FMV-5133NA6/Wもありますから、どうしてもAL-N1から回収しなければならないデータはありません。修理をキャンセルすることにしました。
 遅れてFMV-5133NA6/Wの修理費見積もりが届きました。メインボード交換で82,320円、液晶ディスプレイ交換で51,000円、電池交換で25,800円、技術料が16,400円、税込み合計184,296円。買った値段よりも高い。使い続けるのをあきらめました。動くには動くので、そのまま返却してもらってデータを回収することはできます。そのあと、Linuxを入れてサーバとして動かすには使えるかもしれません。ディスプレイが暗くても、Linuxのインストールが終われば、あとはWindowsマシンからログインしてメンテナンスすればよいからです。

 それにしても、ノートパソコンの修理費がこんなにかかるとは…。
 で、今はどうしているかというと、新しい(といってもすでに生産停止の機種で、やや値下がりした)ノートパソコンを2台買って使っています。
 古い物を直しながら大事に使おうとするとかえって高くつく時代ですが、パソコンには特にそれが著しいですね。

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