目次
韻踏み都々逸

浅見秀雄

恋愛歌
春に満開花見の桜
下であなたの膝枕

やっと会ってもむなしい会話
別れようってそりゃないわ

浮気しながらとぼけたみたい
憎いあなたを殺したい

いつも合コン美人が勝つね
そんなもんだわ人の常

夜の伊勢佐木恋人ばかり
入る目もなき街明かり
(「よこはま」折り込み)
贈呈歌
風邪気味の友人を案じて詠める
風邪で沈没せぬよう滋養
無理は禁物すぐ寝よう

闘病中の友人を励まして詠める
痛むリューマチ負けぬぞ苦労
治る時待ちがんばろう

断食に挑戦した友人に題す
やるぞ断食誘惑を無視
だけどひもじき腹の虫

宮崎二健さんの回文をたたえて「みやざき」折り込み
見事回文「やった」とニタリ
ざえの覚えを究めたり
(才の覚え=学芸のたしなみ)

月恵さんの訳詞を讃えて
意味を合わせる苦労を隠し
作る見事なその訳詞

ある仲良し夫妻の奥さんに贈る
母から受け継ぐ故郷の料理
夫に愛され妻冥利
駄洒落系
トヨタ・プリウス電気で動く
乗ってみたいよものすごく

都々逸作りで頭脳をいじめ
韻で縛って羽交い絞め

縛る韻律快感ですと
言うは変質マゾヒスト
歯科都々逸
辺見歯科医院さんの「歯科川柳・その他」に投稿)
人はたいてい歯医者が怖い
痛み止めないせいだわい
(正しく麻酔をしてくれる歯医者は怖くない)

バス法びっくり最新歯学
習ってまじめに歯を磨く
(バス法は新しいブラッシング方法)

仕上げ磨きを毎晩こなし
我が子今では虫歯なし
(仕上げ磨きは幼児期に親がしてやること)
情報技術
捨てるディスクに残った機密
悪い奴には甘い蜜

添付ファイルに注意がお留守
それで感染するウィルス

ウィルスの被害は今当たり前
対策ソフトを入れたまえ


目次